松本俊行 (キーボード・バンマス)
稽古十分、段取り完璧、あとは初日の幕の上がるのを待つばかり……などという舞台公演は、これまでの音楽人生の中で皆無。常に100%大なり小なり、というか、ほぼ大の不安を抱えて初日を迎えます。
以前、あるお芝居で演奏した際に、あまりの稽古不足から本番の公演が止まってしまうのではないかと本気で恐怖心を抱いて初日を迎え、無事に終えて幕が下りた時には「通った!」と実にレベルの低い感動を覚えてしまい、ふと我に返って、そんなことで喜んでしまった自分を戒めたものでした。
そんな中、今回の山本さと子ライブはまことにスムーズ……なわけはなく、本番直前の危険指数では過去ベスト3に入る緊迫感で初日を迎えました。
荒木さんのムチャな演…あ、いや奇跡の演出は成功するのか。いつも以上の緊張感に囚われた僕の頭の中では、さと子さんではなく梅沢富美男がしきりに「稽古不足を幕は待たない〜♪」と歌って、僕を追い詰めるのでした……。
しかし。終わってみれば、そこにはレベルの高い感動がありました!これこそが、ザ・マジシャン(?)荒木一郎の奇跡のイリュージョンだったのではないでしょうか。
そのあざやかな手さばきで、山本さと子ライブ、two more nights、three more nightsとトランプのごとく鳩のごとく次々と繰り出して下さい!
では、素晴らしいバンドメンバーを改めて紹介します。それぞれから感動のコメント、さと子さんへのメッセージももらっています。
コメントは以下の質問形式です。
1. 今回のライブの中から、あえて1曲だけお気に入りを上げるなら?
2. 自由コメント
3. ちょっと◯◯なさと子さんへの愛のメッセージテディ熊谷 (サックス)
むせび泣くサックス。今回はステージを重ねるごとに“泣き”指数が上がっていった気が……。コテコテのムード音楽から汗の飛び散る激しいブローまで、その演奏には常に濃厚なエモーションがこもってます。私生活では温泉とホルモンをこよなく愛します。
<コメント>
1. アカシアの雨がやむとき
切なすぎる歌詞とそれに憑依したさと子さんの歌を聞いた瞬間、ぼくのサックスは、一歩引いて後ろからそっと静かによりそう男性となりました(…なったつもりです…なれたかな?)。
2. 古今東西、歌心と言うものがようやくわかりかけてきたこのタイミングでこのステージに携わることができ、大変よい経験になりました。
サックスで白玉(伸ばす音)をいかに歌うかなど、自分としても新境地が開けた気がします。ありがとうございました!
3. さと子さんが和服であろうがアリスであろうが、こちらの格好もどんな状態でもいいので(^^)、ぜひまたステージをご一緒したいです〜♪
上野義雄 (ドラム)
いぶし銀のドラマー。今回の選曲にどんぴしゃり!ポップスでは楽曲の色合いの50%はドラミングによって決定されます。
今回、各曲がそれぞれあのような雰囲気になったのは、実は上野さんのお陰であったのです。毎ステージ、そのドラミングに感謝しながら演奏していました。
<コメント>
1. 蘇州夜曲
大人の色気を感じました〜とても素敵でした。
2&3. あれだけの出演者の人、全ての名前を言えるさと子ちゃん、凄いです。記憶力も良いからでしょうけど、一緒にステージに上がった仲間意識みたいなものを大切にする人なんだと思い、グッと来ました。また機会があれば是非ご一緒したいです。
米山典昭 (ギター)
心優しきロックギターリスト。ステージがある度に、譜面制作に追われる僕に、「ギターパートは自分で採譜するのでお任せ下さい!」と救いの手を差し伸べてくれる、神ギターリスト。リハを迎える事前準備も抜かりなし。ミュージシャンの鑑!
<コメント>
1. 北鴎
さと子さんの歌が私の身体中に電気を走らせる様に衝撃を与えました。『命を削って歌ってる』、正にその言葉の通りでした。さと子さんの気迫に負けない様に魂込めて弾きました。
2. あっと言う間でしたが、とっても充実出来ました。緊張感の中で演奏を楽しめたのは初めての経験だと思います。これを糧に私自身、次のステップに進みたいですし、また皆さんと一緒にステージを作りたいです!
3. 『小林さん』って間違えて、ごめんなさい。。。『鈴木さん』
高橋誠 (バイオリン)
実力派にして売れっ子バイオリニスト。本領はジプシー系音楽で発揮されますが、その熱い血潮ゆえに、どんなジャンルの音楽をやっても歌心溢れる演奏で多くの聴衆の涙を誘います。人間はやや壊れ気味?↓
<コメント>
1. 「美しい涙のためのバラード」っス
2. 「古き良き昭和」の世界! メロディーは美しく、言葉は深い。色々考えさせられました。場面転換も凄かった〜、まさにミラクルな2日3回公演! ありがとうございました!
3. さと子さんの歌ってる時と喋ってる時のギャップ、「好きっす!」
蛇石徹 (ベース)
若手実力派ベーシスト。あの若さで「アカシアの雨」「蘇州夜曲」のあのテンポ感を、しかもエレクトリック・ベースであの世界観を弾きこなせることに驚きます。
この人も人間はやや壊れ気味。でもベースの腕は信じてるよ!
<コメント>
1. 美しい涙の為のバラード
歌の抑揚、曲の抑揚に身を委ねて演奏するのがとても心地よかったです。リハーサルの時にベースのアレンジ変更したのもあり、毎回本番でチャレンジさせて頂き、さりげなく盛り上がってました 笑
2. 今回の公演の演奏に関して、一つ一つの音の表情の儚さや強さ、繊細な表現が出来る表現者たちが集まると、音数が少なくても音の密度が濃くて、自分で楽器を弾いてても、皆さんに弾かされるというか何というか、常に皆が「対話」をしているステージが思い出深いです。
ステージに関わる全ての人たちの気持ちや表情を自分が見ている視点の中で追うのが精一杯な所もありましたが、皆さんの情熱と愛情で作られたステージだったと、関わった全ての人達に敬意の念でいっぱいです!
いつも、いつでも、どんな場所でも、酒を1人で飲みながらこの文を書いてる今でさえも 笑 その気持ちを大切にしていきたいと思います!
3. もっともっとお話してみたいですー!
佐藤敬吾 (コーラス)
超美声のゴスペル&ジャズシンガー。
コーラスに入ってしまうと、なかなかその声を直に味わうことができませんが、実は美声。歌唱も安定しており、これからの更なる成長に期待です。カラス、お疲れ様!
<コメント>
1. 美しい涙の為のバラード。
本当に綺麗な曲です!! さと子さんの素敵な声も加わりコーラスがとても楽しかったです。コーラス女性陣がメロディー歌ってる所が羨ましい!
2. カラス…。とてもドキドキしました!とても美味しい役をありがとうございました。笑
3. また是非コーラスをやらせて下さい!!!
さと子さんのあの素晴らしい歌声をコーラスで更にもっと引き立てられるよう精進してきます!
岩下依未 (コーラス)
ミュージカル、オペラにも出演歴のあるボーカリスト。間違った話は一刀両断、鋭い刃を内に秘めながらも、ライブのお客様の姿に涙する心優しい一面もあり(谷中しおり談)。今回のライブからは多くのことを感じてもらえたようで、巻き込んだ自分もほっと胸をなでおろしました。
<コメント>
1. 悩みに悩んで「喝采」です!コーラスのアレンジがとっても素敵でした!!しかし初めての歌謡曲で、ノリや色を掴むのがなかなか難しかったです。
歌詞に似合わない明るいサウンドは、こんなに苦しくて、こんなに痛くて、でも光も見えて…。さと子さんの声にも合った、素敵な曲だと思います。
2. 初めてのコーラス、初めてのレコーディング、初めての演歌、歌謡曲、初めてのペンギン…(笑)
初めて尽くしのライヴでしたが、良い経験をさせて頂きました。音楽に力を貰い、音楽に悩まされ、音楽に救われる、そんな事を改めて感じました。
また機会があったら是非、参加させて下さい。温かくて華やかな舞台、素敵でした。ありがとうございました。
3. もうさと子さんの大ファンです!どうしてあんなに細い身体で、あんなに美しい顔のままで、あんなお声が出るのか…。今度は…デュエット…して…下さい…(小声)これからも輝くさと子さんでいて下さい♪谷中しおり (コーラス)
低音のソウルフルな歌声と細かい気遣いが魅力的なボーカリスト。ペンギンコーナーも積極的にアイディアを出してくれて、ミュージカル畑出身の実力を感じさせました。今回で昭和歌謡にも目覚めたようなので、今後更に音楽の幅を広げてもらいたいです。
<コメント>
1.「喝采」です。さと子さんの命懸けの気迫を感じる歌声に、盛り上がりを見せるバンドの皆さん。その中で歌わせていただいて、音楽を奏でる喜びが、舞台上で身体を駆け巡っていた感覚が忘れられません。
2. 普段ミュージカルをやっている私ですので、演歌や歌謡曲の世界は初めての驚きに満ちていました。
中でもリハーサルで北鴎を初めて聞いた時は、かっこよくて痺れてしまって、その後、展開されていくさと子さんと荒木先生の世界にすっかり魅了された1人です。
この音たちの中にずっと浸っていたい〜、と思っていました(*^_^*)
3. 動物大好きなさと子さん、ペンギンさん(と、カラスさん!)をすごく愛してくれて嬉しかったです〜〜
またさと子さんワールドに浸る幸せを味わいたいです…
松本俊行 (キーボード・バンマス)
1. 蘇州夜曲
今回のライブで自分の中でのチャレンジ曲。本来あの編成ではできないスレスレのアレンジでしたが、このメンバーのお陰でいい雰囲気に。そしてそのぎりぎりのアレンジを歌いきってくれたさと子さんに感動!
2. 上述
3. いい歌、「本物の歌」のバックで演奏できること、それが無上の幸せです。今回、どの曲でもその喜びを感じながら演奏できました。地獄の果てまでついて行きます!(できれば天国でお願いします)

ご依頼いただいたのは、今年の初めでしょうか・・・?
さんに即座に電話。「・・・(松本さんは)やるって。(会長にっこり)」・・・・私「わ・・わかりました。皆さんが頑張るっていうなら、私ができないとはいえないでしょ・・・」
バンドが無事“消えた”時、本当にホッとしました。
ズルのような模型を山田さんが製作して来られました。楽器のイラスト付きでわかりやすく、折り畳み式でケースに収まるとういうものでした。
昼前頃、リハーサルの時間が無くなることが見えてきて、『リハーサルを優先しましょう』と、あきらめ口調で言ったところ、『じゃぁ、いつ付けるの?』と堀さん。
そして、当初、ドラムとキーボードで平台が3台必要と言われたときは、3台なら自分のワンボックスにも乗るだろうと思っていたら、次の週になって5台必要と言われたときには心配しました。
どんなだろうと思い、月日は流れました。きっとリハーサルが始まったら、いろいろと見えてくるのだろうと思いました。
7月ののタジマジックライブ、1回目の公演でカーテンがレールから外れ、泣きながら、2回目の公演へ向けて対策を考えているときに、会長が「大丈夫だよ。カーテンが失敗したくらいで、ライブは失敗しないから」と、おっしゃいました。
何かをきちんとやっていく人は、こう考え・・・考えるのではないのだろう、普通に一つ、一つ丁寧にやっていくのだなっと思いました。
初参加のタジマジックライブでは、普段の例会と勝手が違うので何をやるべきかがわからず、あたふた。
結果は良かったようだが、バミリが見えない事から、照明がどうなってたかなど全く見れておれず、実は会長のアドバイスは全く理解できていない状況だった。

山本さと子さんライブ『One Night Only』お疲れ様でした。magicライブではない、初の歌ライブ? 本当に音楽パワーに圧倒され感激しまくりました。
バンドのリハーサルの時は、ナント音響の眞澤さんがいらしていました。本番さながらの音で、その場にいたスタッフや出演者が、生バンドや生歌は本当にすごいね〜と言っていました。が、そりゃーすごいですよ! バンドリハに音響さんがいる事なんてないんだから。
以前、あるお芝居で演奏した際に、あまりの稽古不足から本番の公演が止まってしまうのではないかと本気で恐怖心を抱いて初日を迎え、無事に終えて幕が下りた時には「通った!」と実にレベルの低い感動を覚えてしまい、ふと我に返って、そんなことで喜んでしまった自分を戒めたものでした。
<コメント>
上野義雄 (ドラム)
心優しきロックギターリスト。ステージがある度に、譜面制作に追われる僕に、「ギターパートは自分で採譜するのでお任せ下さい!」と救いの手を差し伸べてくれる、神ギターリスト。リハを迎える事前準備も抜かりなし。ミュージシャンの鑑!
高橋誠 (バイオリン)
<コメント>
佐藤敬吾 (コーラス)
<コメント>
<コメント>









私は荒木先生の、リハーサルやキンケロシアターまでの送迎係を担当しました。と、言いましても、ほとんど役目は無かったです。だいたい迷惑こそかけても、荒木先生の役に立つ事は1%以下で大きな反省と教えを頂いたライブでもありました。
1本だけポツンと立っていたガス灯のようにポーッと灯った街灯が娼婦の悲しさ、むなしさ、その悲哀な雰囲気を苦しいほど伝えてきて、その時代を見事に演出していました。


が立ちっぱなしでした。










絵を描くのは小学生の時以来でしたし、大きなパネルに描くとなると内心とても不安がありましたが、なぜだか森のイメージが湧いてきて、とても楽しく描くことができました(これからの人生に一つ趣味が増えそうです)。
11月14日(土)・15日(日)で、企画から1年を超えた山本さと子ライブ3公演が無事終了しました。

「山本さと子ライブ」決定は、本人もさる事ながら、私と家内にとって、これまでにない「わくわく感」を感じた瞬間でした。
更に、楽器のサイズ等をイメージしてこれを乗せる台の大きさ、定位置等を仮決めし、バンドマスターの松本俊行さんに、それぞれの楽器を乗せる台の大きさ等について相談したところ、ギター、ベース、キーボードは、予想以上のスペースが必要だとわかったのです。
娼婦のシーンの衝立、ベッド(岡田さんと共作で、ヘッド部分)、花瓶、動物のシーンでキーボード、ドラムの前に立てた森をイメージした書割り(本体を私が、森の絵は家内が書きました。結構力作です)、きのこの電話機は私が加工し、家内がきのこに仕上げました、バンド及び、コーラスの譜面台やマイクスタンドを小さく固定するための筒、さと子ちゃんとゲストのキタノ大地さんのマジックシーンの背景、さと子ちゃんのマジック用のテーブルと道具、そして、マジックの手順。
ご一緒させていただき、本当に楽しかったです。
一年かけて、制作に費やして向かってくださったこと、ライブで歌いながら千秋楽に向かいながら、そのお気持ちに溢れたライブであることを体感し、敬意と感謝と愛を込めてありがとうございまーすと叫びたいです。